なぜ、春になると、パルム商店街のアーケードに、龍が飾りつけられるの?
武蔵小山にまつわる不思議な話を、当事者に取材してコラムにしてしまおうという企画です。第1回目のテーマは、「なぜ、春になると、パルム商店街のアーケードに、龍が飾りつけられるの?」です。

発端は、ワラウカドのオーナー川口さんとの「ところで、なんで春になると、パルム商店街に龍が飾りつけられるんですかね?」というひとことでした。
今年は辰年(たつどし)だけど、でも毎年やっているようなので、辰年とは関係なさそう。
ということで、パルム商店街の事務長 横尾さんにお聞きしてきました。
横尾さん:「パルム商店街では、ポイントサービスが始まる前は、秋に商店街加盟店に協力いただき、そのお店自慢の品を特価で提供する、黄金市というバーゲンセールを大々的に行っていました。 黄金と言えば龍ですよね。(※編集部の注釈:龍が持っているのは黄金の如意宝珠ということ。)
なので、龍の飾りものを作ったんです。色を変えて5種類。
平成5年3月に、パルムポイントサービスを開始しています。
日によって2倍、5倍になるポイント還元が、ある意味、バーゲンセールの意味合いを持っています。
ですので、秋の「黄金市」というバーゲンセールの意味合いが薄れてきたんです。
そして、5つの大きな龍が残った。
さて、どうしようかと。
龍と言えば黄金、黄金はゴールド、ゴールデンウィーク!
みたいな連想で、ゴールデンウィーク前に、龍を使おうということになったんです。それが平成8年ごろですかね。」
なるほど!
ところで、龍は誰がどのように作ったんですか。
横尾さん:「龍の顔は看板屋さんが作ったんですよ。そうそう、佐藤さん。荏原の。(※荏原四丁目の有限会社アトリエ舎の佐藤さん)
それで、胴体は、あれは、鯉のぼりに足をつけたんです。そう、鯉のぼり屋さんに作ってもらったんです。(※鯉のぼり製作会社に、鯉のぼりの製作技術を応用して、龍の胴体を作ってもらったということ)
で、目も光るんです。そうそう光るの。
でもね、夜、光らせると、住んでいる人から、まぶしくて寝られないって、クレームが出たので、今は光らせてないんです。節電の意味もあるし。」
へー!
横尾さん:「それで、黄金の龍は縁起がいいので、毎年設置場所を変えるんです。加盟店さんへの公平性を考えて。
今年はどこに飾られているかな。(※パルム4のあたりでした。)

それで、もう10年以上、やっているけど、この龍が現れると、もうすぐゴールデンウィークという風に連想してもらえるようになっているんじゃないかな。そして、商店街には毎年テレビ番組のヒーローがやってくるので、子供たちには龍が飾られると『あ、ヒーローが来る』と思ってくれるんじゃないかと。
それとね、・・・」
他にもいっぱい面白いネタ、お聞きしました。
パルム商店街のキャラクター、パム、パルの誕生秘話とか。それはまたおいおい書くとして、これ、知ってました?

黄金のタケノコ。パルム商店街事務局の1Fに設置されています。(こちらも、アトリエ舎の佐藤さんの作品。)
武蔵小山商店街連合会のキャラクター「たけ丸」とも、なにげにつながっているのかも。
※龍のうんちく
ツノは鹿、頭はラクダ、眼はオニ、体は蛇、うろこはコイといわれる龍。
コイが滝を上ると龍になるそうです。
みなさんからの、「この不思議を調べてほしい!」もお待ちしています。
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